大学受験生を持つ親の心得・体験談-受験期の子どもとの接し方

大学受験生を持つ保護者、家族、親の心得や子供との接し方、アドバイスなど、実際に体験されたかたの体験談を集めました。

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子供が自主的に進路を決めていたことを知った

【自己紹介】

大阪府に住む、今年45才を迎えた専業主婦の女性です。名前はよっちゃんと申します。
現在は、夫と、受験を控えた長男が一人、中学2年生になる長女の家族4人で生活しています。

【志望大学を決めるとき家族で話合いはしましたか。】

長男が高校2年生になった頃、学校で実施された3者面談で、具体的な志望校や進路先を尋ねられたのがきっかけです。
以前から、担任の先生には息子の方から進路先を伝えていたらしく、また、息子の所属していた科が進学をメインとしている科だったこともあり、高校2年生の頃が初めての受験にまつわる相談をした時期でした。
面談が終わった後は、夫の帰宅を待ち、長女を除いた家族3人で深夜に渡るまで語り合いました。
基本的には、大学への進学は初めから許すつもりだったので、具体的な進路先や大学名を挙げて、息子が進学したいという意志を表明してくれたきっかけの瞬間でした。
最終的な進路として選んだ大学は、もちろん、当事者である息子が選びました。また、親である私と夫も、その進路先を奨める決意をしました。

【大学や受験制度についてどの程度知っていましたか。またどのように情報収集しましたか。】

夫も私もそれぞれ4大卒なので、大学にまつわる様々な手続きや事情、内情自体は把握していたつもりでしたが、それでも、私たちが学生の頃と比べると、受験制度の内容や過程も大きく様変わりしていたのが意外でした。
特に、推薦だけで入学することが出来る受験や、科目を厳選して受験することが出来る制度を把握していなかったので、学校から渡された、保護者向けの受験に対する心構えや準備、必要な事が記載されたプリントを読んで初めて、それらの事情を把握しました。
もちろん、その後、すぐに書店などを巡り、現在の大学受験に於ける制度が説明されている書籍を購入したほどですし、インターネットを使って、検索から大学入試を解説しているサイトを沢山読みあさって情報収集を行いました。

【受験をする際に、予備校や塾、模試、通信教材、家庭教師などは利用されましたか。 利用した場合、どのように選んで、決めましたか。】

高校に入学した途端から、息子の方から予備校に通いたいという希望があったので、高校入学と同時にほぼ、予備校を足繁く利用していました。
期間にすると、約3年弱ほどになります。
家庭教師などは利用していませんでしたが、毎年、予備校で実施されている全国模試の方は、息子の希望も有り利用していました。
最終的に選んだ予備校も、私が受験生の頃に通っていた老舗的な予備校だったことも有り、その時の教訓や経験則から最適だと判断したため、これが直接選んだ理由です。


【大学受験する際の予算はどのくらいでしたか。】

大学受験に関する予算としては、まず、予備校に掛かった費用として3年間で150万円ほど掛かりました。
また、大学受験の受験費用として、2校受験したことも有り、合計で9万円ほどの出費が掛かりました。
最後に、無事に合格した大学の入学費用に約30万円、年間の授業料に約60万掛かりました。
その他諸々、受験の為に必要な筆記用具や交通費などを諸費用を全て合わせると、大学受験に挑み、最終的に大学乳がまでに掛かった費用が、合計で250万円ほどになりました。
もっとも、直接、大学受験を行う際に支払った費用としては、試験費と交通費などを合わせて12万円ほどです。

【親として嬉しかったこと・辛かったことを教えてください。】

まず、一番嬉しかったのが、子供が自主的に進路を決めていたことを知った瞬間でした。
大抵の場合、子供は親に諭されて進路を考える場合が多いと思うのですが、親が思っている以上に、自分の将来に対して子供ながらに考え、その上で結論を出していたという事がなによりも嬉しかったです。

反面、子供が夢や目標のためとは言え、学校が終わる夕方から予備校に通い、毎日の帰宅時間は午後22時過ぎになりますし、就寝時間は翌2時過ぎになることが大半でした。
子供ですから、体力的には余裕が有ったとは言え、それでも、精神的に子供の段階でも切羽詰まった状態で頑張らなくてはいけないという姿に、母親としては本当に辛い毎日でした。

【これから大学受験を迎えるお子さんをもつ方へのアドバイスをお願いします。】

今の時代、大学に進学する事自体はそれほど特別なステータスにはなりません。
また、大学を実際に受験する為には、非常に大きな労力と、そして費用が掛かります。
もしも、子供を将来大学にまで通わせたいと思われている未来のお父様やお母様。
そして、今、小さなお子様をお持ちのご両親には、将来の為に出来るだけ貯金しておくことをおすすめします。
毎月1万円程度でも、10年続ければ100万を超える貯金になります。
子供は、親を食い物にしてこそ初めて大きくなる存在です。
子供の夢や目標を叶えてあげるためにも、しっかりとした大学受験への予算を作っておくことが大切です。

あと、子供の体調管理を出来るだけしっかりしてあげてください。
特に、予備校や塾で深夜遅くまで勉強に励んでいるようなお子さんの場合は、特に栄養管理と睡眠時間は最低限摂れるように心がけてあげてください。
受験も大切ですが、身体と心が元気だからこそ受験もできますので。

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